IMITATION LOVE






「これでようやく話ができる。」




感情の読み取れない大河内さんの声に、私は思わず口を引き結ぶ。





…きっと、”政略結婚だからお互い干渉は禁止”とか、言われるんだろうな。




私はさっきの涙と一緒に感情まで流してしまった気分になった。




悲しいとも思わない、かといって、嬉しいとも違う。




…ただ1つ思うことは、私より大河内さんには似合う女性がたくさんいるだろうに…っていう同情のような哀れみのような。



大の大人にそう思うのは失礼かもしれないけど、でもやっぱりかわいそうだった。



< 45 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop