IMITATION LOVE
「これでようやく話ができる。」
感情の読み取れない大河内さんの声に、私は思わず口を引き結ぶ。
…きっと、”政略結婚だからお互い干渉は禁止”とか、言われるんだろうな。
私はさっきの涙と一緒に感情まで流してしまった気分になった。
悲しいとも思わない、かといって、嬉しいとも違う。
…ただ1つ思うことは、私より大河内さんには似合う女性がたくさんいるだろうに…っていう同情のような哀れみのような。
大の大人にそう思うのは失礼かもしれないけど、でもやっぱりかわいそうだった。