IMITATION LOVE
私の心の声の叫びなんか知るはずもない要さんは、躊躇いもなく私の首に手を回す。
ネックレスを付けてくれるためだって分かっているのに…至近距離で見つめられて、私の顔は暑くなった。
…でもそれと同時に、少しでも恥ずかしいと思う私の気持ちとは反対に、涼しい顔でやってのける彼に、また大人の余裕を見せびらかされたようで…、思わず顔を下に向ける。
「これの立ち位置はね…”婚約申し込み指輪”かな。」
そう思うのに…要さんの香水の香に、私は何度ぼーっとさせられたら気が済むのかな…。
男の人に免疫がないことが、こんなところで不利になるとは、思っても見なかった。