IMITATION LOVE
「出会ったばかりの世羅に、何年も歳の離れたおじさんは、一目惚れしちゃった、ってこと。」
分かった?と笑う要さんは、確かに私よりはるかに年上なんだろうけど…おじさんって言葉では片付けられないかっこよさを持っていた。
…でも、それより……。
「…一目惚れ?
……私に?」
そんなの、信じられると思う?
「おじさんに一目惚れされて、ドン引きしちゃった?」
寂しげな声に、ぶんぶんと横に首を振る。
「違うの…。
でも…政略でしょう?」
「親どうしはね。」
「だって…要さんかっこいいし……、彼女の一人や二人いるでしょう?」
「そんなにだらしなく見える?」
困ったように彼が笑った瞬間、ハッとした。
それは余りにも失礼な言葉。
もし、要さんがそういう人だったとしても…本人に面と向かって言うことじゃないのに……。