秘密な男女
「逃げねぇんだ」




「……!!!」




彼の声が私の耳に直接届く




吐息がくすぐったい








「い…いえ。こんな状態じゃ逃げようもないかと」





これも理由の一つ







その他に心のどこかでこの感触が心地いいと思ってしまっている自分がいる





この時の私はまだ気づいていなかったが





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