真夜中のハニーミルク
ママは茫然としていた。

きっかけはちょっとしたこと。

お昼ご飯に苦手なピーマンが入っていた。

それを避けたらママがいつも通り


「ちゃんと食べなきゃ大きくなれないよ」


と、私をたしなめた。

私は言った。


「どうせ大きくなれないからいいよ」


かわいげがないのは自分でわかってる。

だけど、このときの私はいっぱいいっぱいで、爆発寸前だったんだ。


「どうせ大きくなる前に死んじゃうんだし、好きなものだけ食べたっていいでしょ!」


ついに爆発してしまったんだ。
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