真夜中のハニーミルク
「柚希ちゃん、ごはん食べたくないならそれでいいから、お薬だけ飲んでね?」


やんわりと看護師さんが言う。


「…飲みたくない」

「どうして?いつもちゃんと飲んでくれてるじゃない?」

「今日は嫌なの!」


胸のドキドキが止まらない。

危険信号だって知ってる。

このまま行けば、私もきっと海斗のところへ行ってしまうってことも。


「みんな大嫌い!!出てってよ!!」


もうイイ子じゃいられない。

ずっとずっと我慢してきたけど、限界。
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