思春期の恋
・・・お、おい?
まさか、これって・・・おんぶ?
「乗れよ。家までどうせ通り道だし」
そんな・・・
私は、柊司をおんぶしたことあるけど、
されたことなんて・・・
「私、歩けるから」
それに恥ずかしいし。
数センチだけ柊司の方が背が高いだけで、
体重もあんま変わんない気がするし。
「私を乗せて歩くなんて、無理だよ」
柊司がそんな力・・・
また私が立ち上がろうとした時、柊司がくるっと振り向いた。
「いつまでも子供あつかいすんな。
いいから乗れって」