日々

悩みの種子。


それは紛れもなく、



空良
「雅紀の太股ー!!太股ー!!ふふ!
て、手汗が……!!」



俺の太股にしがみついてる、この子です。


最近なんだか妙にベタベタしてくる空良。


たまに、どうしようもなく恐いです。



雅紀
「空良、くっつくな!お前、恐い!!」


空良
「えぇ!?恐くないよ!?」


雅紀
「いや!絶対恐い!!
なんで空良がこんな風になったんだ…。
いつからだよ」


空良
「祭りの時からだね。去年の」


雅紀
「祭り?なんか祭りで
切っ掛けがあったのか?」


空良
「いや?でもその日から、
雅紀が可愛いなーって思って」


雅紀
「………忘れもしない。帰り際に
『雅紀、子供、つくろう?』の言葉は。
ギャグかと思えば精子バンクの話をされ、
正直ビビりました」


空良
「えー!?なんで!!どっか可笑しい?」


雅紀
「全部違う。初恋さえまだな俺を、
危ない道に引きずり込むな。
ってか、手を背中にまわすなぁ!!」


空良
「あ!感じた!?感じた!?ねぇ、感じたの!?」


雅紀
「違う!!俺、背中は弱いんだ!
って触るな!!」


空良
「いいこと聞いちゃった〜♪
背中弱いんだぁ〜♪フフッ」


雅紀
「だからお前、恐いぃーーー!!」



叫ばずにはいられない俺。
だってシュール過ぎるだろ!!
俺逃げたい!超逃げたいっ!



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