日々
「…おう、今からか?」
「あぁ。まぁな」
顔は上げないまま、燐が答える。
「おばちゃんにも礼言っとけよ。
炊飯器スゲェ磨いてた」
少しでも生活を助けようと、
電気製品は新しくは買わず、
古くなって眠っていた物を
おばちゃんが渡していた。
「…そっか。…洗濯機はお前だろ?」
「…よく分かってんじゃねーか」
「ははっ、ありがとな」
「いーえ。弟君の門出ですから」
「…色々迷惑かけてすんませんしたッ!!
これからもよろしくお願いします!!」