日々

雅紀
「いや、乗った瞬間に気づいたんだけどさ」


里桜
「うん」


雅紀
「何か物足りないなって思ったら」


美桜
「う、ん?」


雅紀
「スポーツバッグ、駅に忘れた」



顔を上げた雅紀の顔は
輝いていた。



里桜 美桜
「「はぁーー!?!?」」


雅紀
「学生鞄が右肩にあったから
安心してたけど、左肩が異様に軽いから、
可笑しいと思ったんだよね〜」



雅紀はのんびりと言いきると
だから降りると片手を上げた。


里桜
「え、嘘、また!?はい!?」


雅紀
「お、着いたな。じゃっ!!」


美桜
「ちょっ、ちょっと待っ―――」





プシューー――――…






雅紀 美桜 里桜
「「「…………」」」



雅紀
「何で皆さんまで降りてんの?」


里桜
「……勢い?」


美桜
「……だね」


里桜
「取り合えず、駅員さんに電話しなさい」


雅紀
「お、おう。分かっ、分かりました」



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