隣の席の俺様ヤンキー【完】
「誘ったんじゃないもん。魁一がメールで頼むから……――」


「ハァ?」


「だ、大好きだって送ってくれたでしょ?それにキスしてって……」


「何バカなこと言ってんだよ」


呆れたようにそう言った後、魁一はハッと何かを思い出したような表情を浮かべた。


「アキラか……」


苦笑いを浮かべながら取り出したタバコに火をつける魁一。


白い煙がふわふわと空に昇っていく。


「えっ?アキラ君がどうしたの?」


「別に。なんでもない」


魁一はサラッと流すと、携帯を取り出してディスプレイを眺めていた。


「あいつ消しやがったな……」


「何を?」


「いや。何でもない」


「……――さっきから何でもないばっかり」


聞いても何も教えてくれない……。
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