ガラスダマ
好きだって言葉
…結局お父さんとはあれからもろくに口を聞くことはなかった。
何を考えてるんだろう、とか…
あたしの事どう思ってるんだろう、とか。
最初は自分らしくない思いがあったけれど、だんだんやっぱりどうでも良くなった。
今更何かが変わったとしても、何が変わるだろう。
「瑠衣ちゃん、今日のご飯はハンバーグだって!」
たまに珠の家で晩御飯をご馳走になってる。
断っても後々面倒だからとりあえず行くけれど、あの空気感には今でも慣れない。