ガラスダマ
いつもと何ら変わらない感じの珠と、緊張しすぎて肩が上がっている女の子。
「何見てんの」
「高橋…」
あたしの隣に並び、その姿を一緒に見た。
「あっ、高橋くんだ!」
せっかく見守っていたのに全く空気の読めない珠はこっちに向かって大きく手を振る。
これなのに何故モテるのか。
ただいつも笑っているだけじゃない。
珠は多分一人のものになるような人間じゃない気もする。
たくさんの人に囲まれているのが幸せなんじゃないか。