ガラスダマ


目を伏せて、あたしを越えて遠くを見る。


「…今、この時間は幸せだよ」


「……そっか」


生きていれば、あたしも同じ言葉を言えるときがくるかな。

くるといいな。



…玄関のドアが開く音が聞こえ、体を起こした。

お父さんだろう。

まぁこの部屋には来ないだろうし、いいけど。

再び寝転がろうとすると、ドタバタと足音がこっちに近づいてきた。

そのまま勢い良くドアが開く。




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