ガラスダマ


珠とメールとかで連絡してみても、返事はなかなか返っては来ないし。

たまに学校に来ても、あたし達に会いにくる回数は明らかに減っていった。


だんだんまた髪の毛も伸びてきて、女子たちの黄色い声も減っていく。

どうして何も話してくれないのか。


あたしの事は助けてくれたのに、自分は助けを求めない。

イライラよりも、悲しかった。


珠はよくあたしにこんな表情を向けていたよね。

どんな気分であんな顔していたか、今なら分かるよ。


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