ガラスダマ


何か辛い事があったんです。

なんて雰囲気が全身からにじみ出てる。


こんなんでもあたしは身だしなみには気をつけるからまだマシだろう。

それでも…同じ雰囲気を放っているのかも、なんて考えると悪寒が走る。


「瑠衣ちゃん!」


チャイムが鳴ってみんなが席に着き始めると、今度はまた珠が話しかけてくる。


これっていつまで続くの?

珠は無視してもあたしがちゃんと返事をするか振り返るまで本当にしつこい。


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