ガラスダマ


欲さえ満たされればそれでいいのか。

行き交う人達がみんなそんな風に見えてしまう。

どうせ今本気で誰かを好きだと思っていても、いつかはその気持ちを忘れようとする日が訪れるんだしょう。



「…う」


ひどい頭痛に吐き気がしてしゃがみ込む。

男に肩を支えられ、その手を振り払う力ももうない。


視界がボヤける中、何となく見覚えのあるような姿が見えた。


「瑠衣ちゃん?」


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