ストーカー君じゃなくお隣君でした。
何かが変わる日
*結南SIDE*
誰も私のことに興味なんてない。
ただ1人で生きていくだけ。
私が恋をするなんて……絶対にない。
―――――――――――――――――――――――――――
ピリリリリッ
6時30分
いつもの時間の目覚ましの音。
何も変わらない。
いつもの同じ朝。
「はっー。」
私の人生楽しいことなんて1つもない。
市原結南-イチハラユイナ-
17歳、高校2年。
容姿は悪いほうではない。
むしろ良いほうだと思う。
成績だって悪くない。
中の上くらい。
誰がみてもそんなに悪くない人生だと思う。
だけど私はこんな人生1mmも良かったなんて思ったことがない。
学校に友達なんていない。
男子たちは寄ってくることがあるけど私の顔だけを見て近づいてくる。
極めつけはこの家。
私はこのマンションに一人暮らし。
小さい頃に母親が死に父親はすぐ再婚した。
再婚相手との間に子どもができて私は邪魔者。
このマンションを与えられ、毎月使えきれないほどの生活費が振り込まれる。
遊ぶ相手もいない私にそんなお金の使い道なんてない。
誰も私を必要としてくれない。
7時30分
準備を終えた私はいつもの時間に学校に行く。