ハツ彼 は、ハーフな年下さん。(完)
「皆川君…

今からでも、遅くない。

行くわよ!」


坂本さんが、海の腕を引っ張った。

海は、その場から動かない。

「親睦会は、近藤に任せてあります!

無責任な事は、してません。

ましてや、彼女を悪者にするのも可笑しいジャないですか?

それとも、近藤を信用してないんですか?!」

悪い雰囲気だ。

海に好意を寄せているが…上司は、上司だ。

海のスーツを引っ張った。

「海…。

私の事は、良いよ!

仕事を優先して?」


一緒に、居れないのは辛いけど…

仕事の為だし…

でもさ、フリーターのくせにみたいな言い方…腹立つ。


坂本さんは、勝ち誇った顔で私を見た。


「なのが、言うなら…。

とりあえず…

この住所の店で待っててください。

かなりビックリすると思いますが…。」


住所と店の名前だ。

坂本さんが、紙の住所を見ると


「あー…。

翔子さんの店か。

貴女は、嫌われるかもしれないわね。」


前に、会った時よりムカつく言い方。

イライラするわ。


小馬鹿にしちゃってさ!


「なの…。」


呼ばれて、振り向くと

のっ濃厚な口づけをされた。


ベロちゅうですわ。


坂本さんに見せつけるように。


「良い子で待っててくださいね?」


恥ずかしくて、頷く事しか出来なかった。

< 45 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop