高校生恋愛*~初めての気持ち~
そうして、二人。翼と正樹は、保健室からいなくなった。そして、私と圭太だけになった。


「晴笑さん?」

「ん?」


「あさって、運動会だよね。」


「うん。」


「運動会が終わってから、ちょっと話したい事があるんだ。待っててくれる?」


「あ・・・うん。でもそれって、正樹のこと?」


「うん。そうだよ?」



「なんか、みんな私の知らない事しってて、なんか怖い。」


私は、ちゃんと、正樹の彼女なのに、翼や圭太だけしってて、肝心な私になにも言ってくれない正樹がなんかいやだった。


「大丈夫。いつか知る事になるから。」



そういって、圭太は私の頭を撫でた。


「んじゃ。運動会終わってから。」


「わかった。」





圭太は、そういうと、保健室からでていった。


それにしても、なんで、翼あんなに怒ってたんだろう。何があるんだろう。




そして、どんなことを知らされるんだろう。





「はあ。」


保健室のカーテンの隙間から、綺麗な太陽が見えた。


秋晴れ。その言葉がぴったりの今日の天気。


秋の香りが、温かかった。






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