マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
バッと踵を返し、公園から立ち去ろうとした。


しかし思いっきり抱きしめられ、フリーズ。


「ちょっとぉぉぉ!?何してんの!?離してよーーー!!」


何とか逃れようとジタバタ暴れると、十六夜君の満足げな微笑みが目に入った。


「カーワイイ♪やっぱり絶対オレのもんだ」


甘さを放出しつつ、かなりのオレ様っプリも伴っている言葉に目が点になる。


「だから私はアンタのものじゃなぁ~~~~いっ!!」


清々しい空気の秋の公園に、私の大絶叫が響き渡った。


私は平凡な恋がしたかったのに……


なんでこうなるのよぉ~~~!
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