マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
「幹居、手伝う」


今まで私が持っていた荷物半分を持った十六夜君は、そのままスタスタ歩いて行った。


「ちょっと待って十六夜君!だ、大丈夫だよ!私運べるからっ」


「――――思いっきしフラついてたじゃん、重くて」


「ウッ……」


図星をさされ、返す言葉が無い。


「じゃあ……教室までお願いします」


結局十六夜君に半分持って貰って、私達は歩き出した。


十六夜君はクラスじゃあ大人しい方で、本が好きらしく、よく読書してる。


髪は私より薄めの茶髪で、メガネをかけてる成績常に20位以内キープの優等生君だ。
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