マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
こんな中でメガネ無しのオレ見られたら、確実に大変な事になっちまう!


「康生……これ以上やったら……どうなるか分かってんだろうなぁ………?」


ギロッと効果音付きで睨みつけると、康生は冷や汗を流して固まった。


「申し訳ありませんでした、楓様………」


「アッハッハ、今日も平和だなぁ」


待て待て遥玖、この一連の流れのどこに平和の要素があった。


「クソ…大人しキャラ演じなきゃいけないオレの身にもなれ」


学年のヤツ等は皆、オレがこんな口を聞くなんて思ってもいないんだろう。


普段オレは、あまり喋らないから。
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