マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
「まさかさ……“楓とつき合う事になりました”とか言わない…よな?」


荒井君が恐る恐る言った質問。


「……そのまさかです。つき合い始めました」


正直に認めると、2人は石像みたいに固まって動かなくなった。


「く、桑村君?荒井君?」


私が首を傾げながら呼びかけても、反応が無い。


どうすればいいんだろう?と悩んでいると―――…


「「マジで~~~~!?」」


2人同時に絶叫され、私は思わず両耳を塞いでしまった。


「み、幹居正気か!?楓はドSなんだぞ!?オレ様なんだぞ!?」


「引き返すなら今だぞ幹居!」
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