マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
あーあーあー、偉い剣幕だよ楓……ヤバイヤバイ。


「康生、遥玖、テメェ等後で覚えとけよっ!」


楓は両方のマユをつり上げ、桑村君と荒井君を怒鳴りつける。


怒られた2人はと言えば………相当ビビったのか、小さくなって震えていた。


「ったく……行くぞ紀右」


「あっ、うん」


だけど2人は……楓の後を追いかけようとした私に、コッソリ囁いてくれた。


「幹居、おめでとう」


「お幸せに♪」


と―――――…


「ありがと……」


楓…やっぱりこの2人、いい人達だね。


アナタも私も、とても幸せ者だよ……楓。
< 390 / 431 >

この作品をシェア

pagetop