鮮烈な赤に酔う










みっつめのあと、魅せられた。




【Haduki】

鮮やかな風景だった。


先輩の行動には中々驚かされたが、

やはり彼は素敵な人だった。



「目、そらすんじゃねぇぞ、か……」











きっとあの赤は、

そらすこと自体を許してはくれない。

その瞬間に私は喰いちぎられる。

あの獰猛な獣に。





「やってくれるよなぁ……」



彼は手強い。










私は、微かに熱をもった頬をつねってみた。

あうち!




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