恋愛初心者
あたしの腕をつかむ力がだんだん大きくなってく。
「友歌!沙夜が気遣ってくれてるんだよ?わかってんのか?人見知り直すチャンスと、クラスに打ち解けるためのチャンス。二つもかかってんだよ!紹介してもらえば?」
…あたし今、良いこといったんじゃね?
かなり心に響いたよね?!
「う、うん!!」
よっしゃ、さすが素直。
「じゃあ、呼んでくるね」
そう言って沙夜は走っていった。
「ねぇ詩音、あたし。普通に話せるように頑張る。」
入学式は、友歌が一歩進んだ日でもあった。