Who am l?
喫茶
私達のメイド喫茶は開店時刻から大にぎわいだった。
かなり大儲けできるかも―――なんて最低な事を考えているのは私だけか。
神崎も「熱あるかも」とか言っときながら見事な働きっぷりだ。
まあ、この沢山の客も、ほとんどが神崎目当てだと思うと、何故か複雑な気分になる。
神崎は―――モテる。
クラス内からだけじゃなく、隣のクラスやら、上級生や去年の後輩だという中学生までもがラブレターを渡しにくる所を、私はもう何度も見ている。
気になるのは今朝の事だが……
あんなにテキパキ動けるようなら大した事じゃないんだろう。
それか、今朝のは仮病か…。
どちらにしろ、あの時真っ赤になってしまった自分が恥ずかしい。