Who am l?
私はまず、保健室に向かう事にした。
日野高の保健室の先生をしているはずの人物は、私の従兄弟なのだ。
だって――…
「最初から、風に会いに行くのは……」
少しばかり、ためらう。
なんというより、保健室に居るであろう南 睡蓮なる私の従兄弟には一応、用事もあることだし。
私は人混みにもまれながら校舎の中に入ると、右と左を見て、すいている左に進んだ。
「……保健室、どこだったっけなぁ。」