Who am l?

黒地に赤に斜めの刺繍が一本はいったネクタイを掴む。

今回文化祭の為につくってもらった執事服の衣装は、全体的にカッコいい。


制服とあまり変わらないといえばそうだが、女子が着用するにあたって作ってもらったメイド服と比べれば、なんとも現実的で着やすい衣装だ。


「…生意気」


そう呟いて私は、ネクタイを掴んだままの手を引く。


音をたてずに神崎のネクタイがほどける。




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