恋路
夏のおもいで
夏休みは練習の毎日。
今日は朝で練習が終わり「宿題を早く終わらせよう!」ってことで、純ちゃんが泊りに来ている。
明日は久しぶりの休みだけど、宿題早く終わらせとかないとまずいし、今日は徹夜なんだな。
「~~っ!!もぅ!純ちゃん!!
やる気あるの?」
「えぇ~?休憩中だってば!
…ねぇねぇ!これ見て!」
もぅ!純ちゃんも本当にマイペースなんだから。
典型的なB型だよね。
「プール?」
「うんうん!プール行こうよ!!ただでさえ部活で汗かいてんのにさ。こんな暑い毎日、何もないなんて耐えられない〜〜!」
それもそうですけど。
テーブルに置いてあったグラスを手に取り、ジュースを飲みながら、純ちゃんの話を聞いていた。
「8月末なら、部活休みの日多いしさ?
宿題は今日終わるでしょ??」
いや、純ちゃん次第だけどね?
宿題はそれぞれ割り当ててる。
読書感想文とか、戦争のレポート以外だけど。
私の英語は終わったし、数学もあとちょっと。
純ちゃん、国語もまだだしさ?
社会もあるんだから、急いでよ??
「うんうん♪明日美、行こうよ!」
「えっ?」
たまには遊んでもいいよね?
「……まぁ。いいけど。」
「やった〜!!じゃ、孝志にメールしよ♪」
はいはい。
……て。
「えっ?!2人じゃないの?!」
「なんで2人で行くのよ。4人に決まってるじゃん♪」
「4人?!」
あっちゃんは分かるけど、4人?!
「孝志と亮クン誘えばいいじゃん♪♪」
「さっ!里中君誘うの?!」
「他に誰がいるのよ。」
そんな真顔で言わないで下さいよ。