人気モデルなおの正体。

撮影が終わり、すぐに楽屋へ向かった。

楽屋は自分1人用だったが、何故かもう1人いた。




「お疲れー!!なおちゃん!」
「何でここにいるんですか、翔一さん」


この椅子に座っている、長身のイケメンの
翔一さんは仕事上一番仲の良い人だ。



「俺もう着替え終わって暇だったんだよね」




翔一も人気モデルで、自分と2人で撮ったりすることも多い。
自分より2歳上だ。一応先輩。



「あ、これ差し入れもらったんです。良かったらどうぞ」


さっきもらった大福を差し出すと、嬉しそうに翔一は走ってきた。
いただきます、と大福にがっついている内にさっさと着替えることにした。



「今から学校?」

「はい」

「うっそぉ…」


何があっても学校にはちゃんと行く!


という我がままを雑誌の人に聞いてもらい、
わざわざ朝早くからしたり帰ってくる時間帯にずらしたりしてもらっている。




「んでいつもそのカッコで学校行ってんの?」
「どこかおかしいですか」

長い前髪を前までもってきて、眼鏡をして顔は良く見えない。
ズボンは上まであげ、シャツはきっちりイン。

ボタンも一つも開けずにきっちり着ている。
もはやなおという面影はない。



「だって、なおってバレルの嫌じゃないですか」

「俺はあんま学校行かないけど、普通にこのまま行ってるよ」


と大福の粉を口につけながら話す翔一。



色々あるんだよ。



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