人気モデルなおの正体。


「つっかれたーー」



撮影が無事に終わって、服に着替えていた。




「なあなあ一緒に飯食いに行けへん!?」

バーンと扉が開いて有志が飛び出してきた。


「あ!翔一さんお疲れッス!」

「お疲れー、飯いいね、いこーよ!
 ね、なおちゃんもいくっしょ?」


「え…あ、はい」



あまり乗り気ではなかったけど、
せっかくなので行くことにした。



「ていうか制服で行くの?」

「だって制服のままできたから
 制服以外ないんですけど…」


「なおくん達好きな服持ってっていいよー!
 急なお願い聞いてもらったし!」



むこうからスタッフが叫んだ。



「なおくんコーディネート大作戦だな。」

「いいですよっそんなえぇええええ」




(`・ω・´)間。



モデルたちによるコーディネートは終わり、
髪型もきめてサングラスをかけた。



「まるで別人だな。制服の時と」


「でも流石にこれじゃなおってばれたら
 やばいから、ほれマスク。」


マスクを渡されたので、マスクを装着。


抵抗しても無駄そうだし、

むしろこの2人と制服の俺が一緒にいたら
何か勘違いされるに違いないし。


これでもういっか。



「あの人たちかっこいー!」

「有名人じゃないの?」



3人並べば周りの女子はハイテンションだ。

いくら帽子やマスクで顔を隠して不審者みたいでも

リアルでみるスタイルとオーラは別物。



「逃げるぞ」



そう翔一さんが言ってから猛ダッシュで居酒屋に向かった。


嬉しいことに個室で、周りは酔っ払いのおじさんオンリーで

従業員もおじさんだ



それから翔一さんと有志のマシンガントークを聞いたり、
仕事のこと話したりしていたらすぐに時間はすぎた
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