幼なじみ
「まったく、和也は私がいないとダメなんだから。」

瑠璃は、少し呆れ気味に言うと宿題を手伝い始めた。

『ありがとう瑠璃。これは、貸しにしといて。』

「えっ?本当に?」

顔を上げると目を輝かしている瑠璃の姿があった。

『いや、その、僕が出来る限りだぞ。』

僕は、先に言っておいた。

「大丈夫だって、ただ和也には、一緒に行きたいところがあるんだ。」

『一緒に行きたいところ?どこに行くんだよ?』

「まあまあ、そんな事より早く宿題やろう。」

瑠璃は、そこまで言うと宿題をやり始めた。
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