野良猫 lovesong 1
「……………ぃ。」

うっすらとした意識の中、あたしは
誰かに呼ばれていた。

「……ぉぃっ!」

もしかして天国?
ううん、地獄かも……。

「おいッ!返事しやがれ!!!!」

『にゃっ!!?』

耳元で叫ばれて体が飛び上がった。

目を開けると目の前には、少し長めの
銀髪に、耳に沢山のピアスが
付いている………いかにも柄の悪い
男の顔。







一瞬、
ううん。

結構長い間、あたしの時が
止まった。

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