君のいる世界
「図星か?やらしい奴」
「そ、そんなんじゃないもんっ……」
大輝の言う通り、図星だった。
見惚れていたことがバレるなんて恥ずかし過ぎるよ…
それ以上突っ込まれないように視線を逸らすと、お父さんへの誕生日プレゼントが目に入った。
「そうだ!マフラーお父さんに掛けてあげようよ」
私はすかさずプレゼントを手に取り、包装紙をとめてるテープを剥がし始めた。
隣りからはビシビシと視線を感じる。
普通なら包装紙を剥がすなんて何て事ないのに、こんなに見つめられてると上手くいかない。
横目でチラッと大輝を見ると、まだ何か言いたそうな顔をしている。
ビリッ……
「あ……」
余所見をしていたせいで包装紙が破れてしまった。
「ったく、貸せ。少しぐらい破れたっていいだろ」
大輝は私からプレゼントを取り、手早く包装紙を剥がして行く。
硬くて角ばった細長い指にもドキドキする私は、本当に重症だと思う。