† of Ogre~鬼の心理

第二十二節

† 第二十二節



中心街とは反対になる、住宅街の外周。ドーナツ型の住宅街をさらなる円形で囲むのが、旧繁華街だ。

世情に特別興味を持たない真輝、自分のことで精一杯のアルは知らんだろうが……

もともと、中心街はさして人がいたわけではない。

中心街の西寄りに位置する大木駅に合わせ、真輝らの通っている大木高校が北区に創立されてからこちらの十年で、緩やかに商業地帯が組み込まれていき、今の密度になっている。

住宅街が円形になったのはそのあとで、もとは今の住宅街の外周に当たる広範囲が、大小まちまちではあったが、繁華街だったのだ。

もっとも、ドーナツ型の住宅街、そして狭い範囲における商店の密度の結果で今の街並みが形成されたため、外周はすでに『旧』繁華街とと呼ばれている。

そしてこの旧繁華街と中心街を繋ぐ縦横のとおりが、総称としてアバウトに大通りと言われる。

細かく会話の中で場所指定するなら、何区の、と言うのが常套だ。

縦横入り交じる大通りの名前を逐一覚えたければ、京都の通り歌でも覚えねばなるまい。
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