† of Ogre~鬼の心理

第三節

† 第三節



「仕事行って帰ってきたら――うん、真輝ちゃんの仕出かしたこともあるし、深夜になると思う。最悪、帰ってこれないかもしれないね」

「ああ。じゃあ……家事なら俺が代わりにやっとく」

と、アルのセリフを先取りした仁に、私は頬がひくつくのを感じた。

「仁が、アルの、代わり、に?」

自分の身だしなみにも気を遣わないめんどくさがり屋が、なにを言っているのだろうか。はなはだ不可思議だった。



朝食を取りながら交わす一日の予定報告。

刑事という少し特殊な職業に就いているアルが、一番内容は深い。

しがない学生でしかない私は、

「学校行って、服買って帰ってくる」

様々なアルバイトをこなしている仁は、

「今日は休みだ。部屋で本でも読んでるさ」

と淡白に終わったものだ。

もっとも、仁の予定は大きく変わりそうだが。
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