ハニー・トラップ ~甘い恋をもう一度~

身体を洗ってる最中も、このすりガラス越しに遼さんがいるかと思うと落ち着かない。
意識しないように全く関係ないことを考えようとして……結局無駄足に終わる。そんなことを何回も繰り返していると、脱衣所から待ちくたびれた遼さんの声。

「あずさー、まだぁーっ!  ここで待ってるの寒いんだけど」

その声に振り返ると、すりガラス越しに見える遼さんのシルエットは、まさに裸っ!!
寒いって、遼さんずっと服脱いで待ってたのっ!?
慌てて身体の泡を洗い流しバスタブに入る。入浴剤の甘い香りに気持ちが落ち着き始めると、遼さんを呼んだ。

「ふぅ~、温かい」

足早に中へ入ってくると、お尻をこちらに向けてシャワーを浴びだした。
初めて見る遼さんの身体に、見てはいけないと思っても、目が勝手にいってしまう。
いつも見ている服を着た遼さんからは想像もできないほど、その身体はバランスが取れていた。
プリンっと形のいいお尻は立ち仕事のせいか、女の私が羨ましくなってしまうほど引き締まり、見事な形成を成している。
思わずゴクリと、生唾を飲み込んでしまった。

「何、俺の身体見てるの? 梓って、案外エッチだよね」

お尻に気を取られすぎて、遼さんが顔をこちらに向けているのに全く気づかなかった。
いまさら遅いと分かっていながらも、顔を反対の窓の方へと向けた。

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