ハニー・トラップ ~甘い恋をもう一度~
胸元が大きく開いた、純白のウエディングドレス。
大きな装飾がついていない分、胸元や裾に施された細かな刺繍がとても良く映えていた。
「やっぱり素敵……。って、私がじゃないですよっ」
思わず口から溢れた言葉に恥ずかしくなってそう言うと、入口の方から大好きな人の声が聞こえた。
「そのウエディングドレスを着てる、梓が素敵だ」
まだ部屋には多くの人がいるというのに、恥ずかしげもなくさらっとそんなことを言ってしまう遼さん。
ほら皆、クスクス笑ってるじゃない……。
「梓さん、遼さんには敵いませんね。こちらまで熱くなってしまいます。少しお時間に余裕が出来ましたので、しばらくお二人の時間をお楽しみ下さい。あっでも、泣くのだけは勘弁して下さいね」
棚橋さんはチャーミングな笑顔を見せると、全員を引き連れて部屋から出て行った。
ドアが閉まると同時に、遼さんが近寄ってくる。
「遼さん、このドレス……」
「喜んでもらえた?」
「喜ぶも何も、遼さんには驚かされてばかりで……。嬉しすぎて大泣きしちゃった。まだ目が腫れてるでしょ?」
遼さんの顔に自分の顔をグッと近づける。
「梓、ちょ、ちょっと待ったっ!」
両肩を掴まれると、身体を離せれてしまう。
何で? と悲しい顔を見せると、
「その可愛い唇に、キス……したくなるだろ」
顔を真っ赤にしてそんなことを言うもんだから、我慢できなくなって自分からキスをしてしまった。