ハニー・トラップ ~甘い恋をもう一度~
優しくて情熱的で、時々意地悪で強引。
昔のことを引きずって、弱くなってしまう時もあったけど、もう大丈夫。
そんな時は、私が遼さんを助け守り、貴方がくれた以上の愛情を注ぎ込んであげる……。
そう……。もう何があっても逃げない。
遼さん、貴方だけを愛し続けていく……。
心の中でそう誓い遼さんを熱く見れば、その視線に気づいた彼が私を手招きして呼んだ。
「梓っ! そんなところでボーっと立ってないで、早くここに座って!」
「もうっ。ボーっとは余分でしょ!」
頬を膨らませてちょっと怒った顔を見せれば、慌てて傍に駆け寄ってきてくれる。
そして頬をツンっとつついたかと思うと、片膝を着いてゆっくり右手を差し出した。
「僕の可愛いお姫様。お手をどうぞ」
「遼さん……」
ほんとにもう……。こんなキザのことを、当たり前のようにやってしまう遼さんには困ってしまう。
でも今日は特別な日。
私もそのお芝居に、乗ってあげる。
差し出された手にそっと手を重ねると、甲に熱い唇が触れた。
私の大切な王子様───
これからもずっと、この手を離さないでね。
今日のこの幸せを、二人でもっともっと大きく育てていこうね。
いつまでも誰もが羨む、素敵な夫婦でいられるように……
Happy Wedding & Happy End


