雨降って、血固まる。
「腹…減った…」



ついに、空腹感に限界を感じた。



地べたに座り込む。



物乞いに近い姿をした子供を、好き好んで相手にしたいという男などさすがにいない。



それでも、生への異常な執着心が、私を生かし続けていた。
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