雨降って、血固まる。
私が洗い物を済ませるのとほぼ同時にギンのパソコン操作も終了した。



「アオ」



ギンが私を呼んだ。



「はい」



その遠くで聞こえる雷鳴のようなギンの音に、私は思わずビクついた。



ただ、その名前を呼ばれた事になんの違和感もなかった。



それが元々私の名前だったかのように。
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