雨降って、血固まる。
薄暗い路地裏。



どこから落ちてくるのか、水滴がポタポタと音を立てている。



そんな空間の中で、男の異様に荒い息遣いだけがやけに大きく響いていた。



「なんなんだ」



正直に言うと、こういう経験は今日が初めてではない。



子供だとはいえ、女がフラフラしていれば男たちの性欲を掻き立てるだけなのだから。
< 62 / 217 >

この作品をシェア

pagetop