完：嘘つきは恋の始まり

｢そっかー良かったね！｣

私の隣で真っ赤になってる綾は可愛い。

本当に旬くんのことが好きなんだ。

｢ありがとね、由宇。由宇のおかげだよ！｣

｢え、そんなことないよ！｣

本当にそんなことない。

私はただ話しかけに行っただけ。

カズと付き合い始めたのだって、綾のためって訳じゃないもん。

｢ううん。どんな形にしろ、由宇のおかげだよ。｣

そう言って笑う綾は、本当に幸せそうだった。


それにしても…旬くんＳなんだ。

かなーり意外。

でも旬くんならきっと一途だよね。

確かに他の女の子と話してるのなんて全然見ないし。

安心して２人を見守れる。

ホント良かった。