世界中を敵にしても君だけは離さない







ローズは自分を優しく撫でる手が心地よくて、うたた寝が本当に寝入ってしまいそうになった所、皇帝であるレヴァルドの事を思い出し、飛び起きた。確か侍女はレヴァルドに報告をしにいくと言っていた。寝てる場合ではないはずだ。






突然起きたローズにレヴァルドは少々驚いたのだが侍女に隅々まで手入れをされたローズは美しく目を離す事が出来なかった。







飛び起きた時、自分のすぐ側に居たレヴァルドを見た時、青ざめた。皇帝の御前で寝るとは、とんだ失態だ。







「申し訳ございません!!眠るなど……私!」


「いや、構わん。疲れていたのだろう?怪我をして倒れていたんだ。気にする必用はない」

「ありがとうございます」


「ローズ。お前にいくつか質問がある」

「はい」


「まず、何故あそこにいたのか。話はそれから始まる」

「はい…少し長くなるかもしれませんが…」





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