同棲生活~キープアウト!続編~
あたしは、慌てて亮二の携帯にかけ直した。

でも、何度かけても取ってくれない。

「家に帰るか?」

「帰るしかないじゃん。信じてもらえるか、分からないけど、さっきの電話のことちゃんと話したいもん」

「やっと決心したか。送るよ」

優助が車をスタートさせる。

コンビニから家まで20分くらいだった。

マンションの前に車が停まる。

「あの…、優助」

「何?」

「何から何まで、ありがとう」

「いいってば」

「6年前、あたし優助とつき合ってなかったら、とっくの昔に田舎に帰ってたと思う」

「こんなオレでも、少しは支えになってた?」
< 288 / 340 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop