沢山のありがとうを君に

「確か、美幸さんは前進学校に行ってましたよね?」


「そうだけど?今回のテスト範囲は習ってるよ」


「「「「なら、俺たち(僕、うち)に勉強を教えてください」」」」


「スパルタだけどいいなら」


「お願いします」


まず、あなた達がどれだけ出来るかによりますけど

昔、愛に勉強を教えたときにスパルタだから嫌って言われたような

せっかく教えてるのに嫌とは何だって思ったけど、そんなにきついかな

うーん、洸太達に頑張ってもらうしかないな


「じゃぁ学校終わったら直行で俺ん家な」


「「「らじゃー」」」


「1限目始めるぞー」


あっ担任だ

担当の教科は確か数学のはず

先生の教え方が悪いのか授業を真面目に受けていないのかどっちかを知らなければ

教えようがない

「今日はテスト対策プリントをやってもらう。テストにそのままでてるやつもあるから覚えろよ」


えっテスト問題出てるんですか

駄目じゃないですかそれ

許されるのですか?

前の学校だとあり得ないことですね


「じゃぁ始め。わかんなかったら聞けよ」


「はーい」


さてさて、基本中の基本だね

これわかってなかったら応用問題解けないね

応用問題は…


「先生」


「なんだ美幸」


「応用問題とか無いのですか?」


「そんなもん出して解けるやつがいない」


「は?」


解けるやつがいないですと

嫌々、中学生のテストでも応用問題とかありましたよ

高校でないとかちょっと

中学生がかわいそうですよ


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