『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
私なにやってるんだろう…。
今自分がおかれてる状況さえわからなくなり目的を完全に見失った。
京都行きを目指した時には…夢の内容とかに関連する真相を突き止めたくて舞い上がってたけど…今は自分がどうしてそんな夢をみたのかすらも疑っている自分がいた。
過去の事なんて知ってどうするんだ…って自分に言い聞かせても…心の奥底の叫びに胸を締め付けられるのを打ち消そうと葛藤と戦った。
ブッブッブッ…。
携帯のバイブの音が突然鳴り響いた。
「メールだ。」
私は急いでメールの受信ボックスを開き権田教授のメールを開いた。
「メールなんだって?」
気まずい雰囲気だっただけに…権田教授のメールに興味が注がれる。
「…とりあえず次のパーキングで今後の進路の打ち合わせをするから全員パーキングで待ち合わせようだってさ!」
「了解…!
はあ…。
俺も次のパーキングで少し仮眠しよっ!」
諷馬は大きな欠伸をして…冷たくなったブラックコーヒーの無糖を喉に流し込んだ。