『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「もしもし…姉ちゃん?
俺…諷馬だけど…!
なんか姉ちゃんの大学から電話あったんだ!
権田教授っていってたかな?
何かやらかしたの?」
「えっ?」
権田教授の厳つい顔を思い浮かべ体が震えあがる…。
「権田教授…。
なんかいってた?」
恐る恐る慎重に言葉を選び尋ねた私に…弟は軽く答えた。
「特に何も言ってはいないけど…なんか急いでたみたいだったよ…。
姉ちゃん…今どこにいんの?」
権田教授からの電話に私は激しく高鳴り電話口の弟の声がすごく遠いとこで聞こえたように思えた。
「今サークルの飲み会でいつもの居酒屋にきてるんだけど…どうしよう!
電話番号とか聞いてる?」
パニクり気味で弟に助けを求めた私に…ちょっと待ってと控えたらしい用紙を開く音が聞こえてきてその後…番号を読み上げる…。
とりあえず私は控えのメモを持っていなかった為…音声メモで録音して控えた。
「ありがとう。」
「姉ちゃん…。
急ぎなら…俺、車で迎えに行こうか?」
慌ただしく電話を切ろうとした私に弟が尋ねた。
「そうしてくれると助かるよ!」
「じゃあ今から店に行くから…店の前で待ってて!」